桐島聡容疑者名乗る人物の神奈川県内の自宅を捜索 警視庁

1970年代に起きた連続企業爆破事件の1つに関わったとして指名手配された桐島聡容疑者(70)を名乗り、1月、入院先の病院で死亡した人物について、警視庁は、容疑者本人の疑いがあるとして、2日に神奈川県内のこの人物の自宅を捜索しました。

警視庁は、生活の実態を詳しく調べるとともに、DNA鑑定なども進め、本人であることの特定を急ぐ方針です。

過激派「東アジア反日武装戦線」が1970年代に起こした連続企業爆破事件のうち、昭和50年4月に東京・銀座にあった「韓国産業経済研究所」のビルの爆破事件に関わったとして全国に指名手配されていた桐島聡容疑者(70)を名乗る人物は、1月29日、入院していた神奈川県内の病院で死亡しました。

この人物は、神奈川県藤沢市にある土木関係の会社で住み込みで働いていましたが、警視庁は、容疑者本人の疑いがあるとして、2日午前10時すぎから爆発物取締罰則違反の疑いでこの人物の自宅を捜索しました。

この人物は、病院での捜査員の聞き取りに対し、指名手配された事件については関与を否定する一方、別の爆破事件への関わりをほのめかしていたということです。

警視庁は、生活の実態を詳しく調べるとともに、DNA鑑定なども進め、本人であることの特定を急ぐ方針です。