米国防長官 3日間入院をバイデン大統領に伝えず 会見で謝罪

アメリカのオースティン国防長官はみずからの入院を3日間、バイデン大統領に伝えておらず、危機管理の観点から批判を受けるなか、記者会見を開き、「正しく対処できていなかった」と述べ、謝罪しました。

アメリカのオースティン国防長官は去年12月下旬、全身麻酔のうえで前立腺がんの手術を受けたことをバイデン大統領に事前に伝えていなかったうえ、1月1日から合併症の影響で入院した際にも3日間伝えず、危機管理のあり方をめぐり議会などから厳しい批判が上がっています。

こうした中、オースティン長官は国防総省で1日、退院後初めてとなる記者会見を開き「正しく対処できていなかった。わたしががんと診断されたことをバイデン大統領に伝えるべきだったし、同僚やアメリカ国民に知らせるべきだった」と述べ、謝罪しました。

その上で「われわれは、いかなる連絡における不手際も起きないようすでに手続きを見直した」と述べ、国防総省内やホワイトハウスとの間で、より円滑な情報共有を行うと強調しました。

また、オースティン長官は、記者から辞任する可能性について問われたのに対し「辞任はしない」と述べ、重ねて否定しました。