政治資金問題 自民 関係議員に聴き取り開始 野党側は責任追及

自民党は派閥の政治資金パーティーの問題を受けて、2日から、党幹部が安倍派などの関係議員を対象に、キックバックの金額や使いみちなどの聴き取りを始めることにしています。これに対し立憲民主党など野党側は、国会で引き続き岸田総理大臣らの責任を追及する方針です。

今回の問題を受けて、解散することを決めた自民党の安倍派は1日、最後となる議員総会を開き、福田赳夫・元総理大臣が創設し、40年あまりの歴史を持つ派閥は、活動を終えました。

自民党では、6つの派閥のうち安倍派を含む4つが解散を決めていて、岸田総理大臣は「派閥を解散するかどうかはそれぞれの判断だが、解散した場合でも関係者の説明責任がなくなるものではない」と述べました。

自民党は2日から森山総務会長ら党幹部が、安倍派と二階派の関係議員を対象に聴き取りを始め、派閥からキックバックを受けた金額や使いみちなどを確認することにしています。

そして問題が起きた背景などを把握し、「政治刷新本部」での再発防止策の検討や党改革の議論につなげたい考えです。

これに対し、立憲民主党の安住国会対策委員長は「岸田総理大臣がどのように関係者を処分するのか注目している。政治責任は取らせないとまずいのではないか」と指摘しました。

野党側は、きょうの参議院本会議の代表質問や、週明けから行われる衆議院予算委員会などで引き続き岸田総理大臣や派閥幹部らの責任を追及する方針です。