フィギュア四大陸選手権 鍵山優真 男子シングルSPで首位に

中国の上海で開幕したフィギュアスケートの四大陸選手権は1日、男子シングル前半のショートプログラムが行われ、北京オリンピック銀メダリストの鍵山優真選手がシーズンベストを更新する安定感のある演技で首位に立ちました。

フィギュアスケートの四大陸選手権は大会初日、女子シングルに続いて男子シングル前半のショートプログラムが行われました。

日本からは2022年の北京オリンピックの銀メダリストで、今シーズンのグランプリシリーズNHK杯で優勝を果たした20歳の鍵山選手など3人が出場しました。

鍵山選手は冒頭の4回転サルコーで高さとキレのあるジャンプをしっかりと着氷させて高い出来栄え点を獲得し、続く4回転と3回転の連続ジャンプも鮮やかに決めました。

3本目のトリプルアクセルも危なげなく着氷させるなど、他を圧倒する安定感のある滑りで、演技を終えた直後にはガッツポーズを見せて手応えを表現しました。

鍵山選手はシーズンベストを更新しただひとり100点台の106.82で首位に立ち、大会初制覇に向けて3日のフリーに臨みます。

このほかの日本勢は去年のこの大会で3位に入った19歳の佐藤駿選手が難易度の高い4回転ルッツを鮮やかに着氷させるなど伸びやかな演技で自己ベストを7.59更新し、99.20で2位です。

また、今シーズンのグランプリシリーズカナダ大会で初優勝を果たし、四大陸選手権初出場の24歳、山本草太選手もシーズンベストを更新して94.44で4位につけました。

鍵山優真「絶対に勝ちたい思いで 最後まで演技した」

ただひとり100点台の高得点でトップに立ち、会場を魅了した鍵山優真選手は「自信を持って絶対に勝ちたい、ノーミスで滑りたいという思いで最後まで演技した。きょうは最初の動き出しから曲に入り込んでジャンプも曲の一部として流れるようにと考えてこなすことができた。僕の試練はここからだと思っているのでしっかりと調整してフリーでも納得のガッツポーズが出るように頑張りたい」と大会初制覇に向けて意気込んでいました。