SNS子ども対策 米議会上院で公聴会 ザッカーバーグCEOが謝罪も

アメリカで、SNS上の有害なコンテンツから子どもを守る対策が不十分だという議論が起きる中、議会上院がSNS運営会社5社の幹部を呼んで公聴会を開きました。議員からは運営会社の責任について厳しい追及が相次ぎ、インスタグラムなどを運営するメタのザッカーバーグCEOが謝罪に追い込まれる場面もありました。

アメリカでは、SNSを利用する未成年の子どもたちを有害なコンテンツから守る対策が不十分だという議論が起きています。

中には、過激な投稿を長時間繰り返し見すぎることで心の健康を害したり、だまされて自身の性的な画像を送ってしまったりといったケースもあり、議会でも規制強化に向けた議論が行われています。

こうした中、アメリカ議会上院の司法委員会は1月31日、インスタグラムやフェイスブックの運営会社、メタのザッカーバーグCEOなどSNSを運営する大手5社の幹部を呼んで、公聴会を開きました。

議員からは、運営会社は利益を優先して対策を十分行っていないといった指摘が相次いだのに対し、SNS各社は未成年者が利用できる機能を制限するなど対策を講じていると説明しました。

公聴会は、SNSの利用が原因で自殺したと考えられる子どもの家族なども傍聴していて、議員からの厳しい追及の末、ザッカーバーグ氏が謝罪に追い込まれる場面もありました。

ザッカーバーグ氏は「皆さんが経験したことすべてに謝罪する。同じ経験を繰り返すべきではない。業界全体で多くの投資と努力で取り組む」と述べて対策を誓いました。