東京都 発熱など新型コロナの相談センターなど 3月末で終了へ

東京都は新型コロナの対応で独自に取り組んできた、発熱などの相談センターや高齢者等医療支援型施設を3月で終了することになりました。

1日、都庁で感染症対策の会議が開かれ、1月28日までの1週間の状況が報告されました。

それによりますと、都内の新型コロナの感染者は1医療機関あたり11.27人で、前の週の1.35倍になりました。

一方、入院患者数は1月29日の時点であわせて1599人と前の週と比べて横ばいでした。

専門家は「感染は10代以下や40代の増加が顕著で、コロナ以外の医療需要もあり、医療提供体制への影響が出ている」として、場面に応じたマスクの着用やせっけんでの手洗いなど感染対策を改めて呼びかけました。

また、会議では、都がコロナの感染症法上の位置づけが5類に移行したあとも取り組んできた
▽発熱などの相談ができる新型コロナ相談センターや
▽高齢者等医療支援型施設などについて、
対応できる医療機関が増えたなどとして、3月末で終了することを明らかにしました。

一方、ワクチンの副反応の相談や、コロナの後遺症対策などは当面、続けていくとしています。

インフルエンザ感染者数 前週より増加で引き続き注意報

都内のインフルエンザの感染者は1月28日までの1週間で、1医療機関あたり18.53人で、前の週の1.14倍で引き続き、注意報が出されています。

主に子どもが感染し、発熱などの症状が出る「溶連菌感染症」の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は4.11人で、前の週と比べて横ばいでした。

都はこまめな手洗いや、場面に応じたマスクの着用など、感染対策を呼びかけています。