柿沢元議員の元秘書 正式な裁判請求 略式命令を不服として

去年4月に行われた東京の江東区長選挙をめぐり、柿沢未途前法務副大臣らが起訴された公職選挙法違反事件で、買収の罪で略式命令を受けた柿沢元議員の私設秘書だった1人が、これを不服として裁判所に正式な裁判を請求したことが関係者への取材でわかりました。裁判では無罪を主張するものとみられます。

去年4月の江東区長選挙をめぐっては、1日に衆議院議員を辞職した前法務副大臣の柿沢未途被告(53)や、前江東区長の木村弥生被告(58)らが公職選挙法違反の買収などの罪で起訴されたほか、柿沢元議員の秘書だった2人も、江東区議会議員などに現金を提供した買収の罪で略式起訴され、裁判所から罰金50万円の略式命令を受けていました。

略式命令に不服がある場合、命令の告知を受けてから14日以内であれば、正式な裁判を請求できることになっていて、略式命令を受けた2人のうち後藤周元私設秘書(38)が裁判所に正式な裁判を請求したことが関係者への取材でわかりました。

後藤元秘書は裁判で買収について否定し、無罪を主張するものとみられます。

この事件で柿沢元議員は起訴された内容を認めていますが、現金20万円を受け取ったとして在宅起訴された3人の江東区議会議員は「受け取った現金に買収の趣旨があるとは思わなかった」などとして、いずれも裁判で争う考えを示しています。