輪島市では、住宅の被害が全壊、半壊、一部破損を合わせて2000棟余りにのぼっていて使えなくなった家具や家電製品など災害廃棄物の処分が課題になっています。
地震から1か月となる1日から一部の地域で回収が始まり、市の中心部では、朝から冷たい雨が降るなか、市の委託を受けた業者がタンスや机などを次々とトラックの荷台に積み込んでいきました。
4トントラックの荷台はおよそ10分でいっぱいになり、すぐに市内の仮置き場に向かっていきました。
輪島市では渋滞の発生などを避けるため、個人では仮置き場に持ち込まないよう呼びかけていて、災害廃棄物とわかるよう、「災」と書いた紙を貼るなどして道路近くの敷地に置けば業者が回収するとしています。
自宅から棚や机などを運び出していた17歳の男子高校生は「これまで1か月近く、家族全員で片づけを続けています。家の中はまだぐちゃぐちゃですが、災害廃棄物の回収が始まって少しは前を向けそうです」と話していました。
災害廃棄物の回収は1日から
▽鳳至地区と大屋地区の一部を除く地域で
火曜日と木曜日、土曜日に
また、2日から
▽河井地区と河原田・三井地区、鵠巣地区で
月曜日と水曜日、金曜日に行われます。
災害廃棄物の回収 きょうから始まる 石川 輪島 珠洲
能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市や珠洲市では、1か月となる1日から、壊れた家具などの災害廃棄物の回収が始まりました。
また能登半島地震で大きな被害が出た石川県珠洲市でも、災害廃棄物の受け入れが1日から始まりました。
珠洲市の鉢ヶ崎海水浴場の駐車場には、1日から災害廃棄物を無料で受け入れる仮置き場が設けられ、午前中から住民が家具や家電などを車で運び込んでいました。
珠洲市では1月31日までに全壊や半壊、一部破損となった住宅があわせて4815棟にのぼっています。
珠洲市によりますと、仮置き場では、午前9時から午後3時まで災害廃棄物を受け入れるということです。
家電などを持ってきたという60代の男性は「まだ家の中はぐちゃぐちゃで、自分でできる範囲で片づけていこうと思って持ってきました。捨てる場所ができると家の中が少しでも片づいてくるので、ありがたいです。少しでも前を向いて進んでいければと思っています」と話していました。