米 経営破綻の銀行買収の銀行持ち株会社 3か月間決算 最終赤字

去年3月の金融不安で経営破綻したアメリカの銀行の預金の一部などを引き継いだ、銀行の持ち株会社、ニューヨーク・コミュニティー・バンコープの去年12月までの3か月間の決算が最終赤字に陥りました。企業の貸し倒れに備える費用が増えていることが主な要因で、株価が急落するなど経営に懸念が出ています。

ニューヨーク・コミュニティー・バンコープは、去年3月の金融不安で経営破綻したアメリカの銀行、シグネチャーバンクの預金と資産の一部を買収したフラッグスターバンクを傘下におく銀行持ち株会社です。

31日、去年10月から12月までの3か月間の決算を発表し、最終的な損益は2億5200万ドルの赤字、日本円でおよそ370億円の赤字と最終赤字に陥りました。

今回の決算では企業の貸し倒れに備える費用が前の年の同じ時期の4.4倍に急増したことが最終赤字につながりました。

決算を受けて31日のニューヨーク株式市場ではこの銀行持ち株会社の株価が終値で37%の急落となり、経営に懸念が出ています。