米政府高官 “ヨルダン攻撃は武装組織グループ”

中東のヨルダンにあるアメリカ軍の拠点が無人機で攻撃され、兵士3人が死亡したことをめぐりアメリカ政府高官は、親イランの武装組織などからなるグループが関与したという認識を示しました。

シリアとの国境に近いヨルダン北東部で先月28日、アメリカ軍の拠点が無人機による攻撃を受けて兵士3人が死亡し、アメリカ政府はイランの支援を受けた武装組織によるものだという見方を示しています。

これについてアメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は31日、記者会見で「『イラクのイスラム抵抗運動』と呼ばれる統括グループによって計画や調達が行われ、進められたと考えている」と述べて、親イランの武装組織などからなるグループが関与したという認識を示しました。

欧米のメディアは、このグループはイランの支援を受ける複数の組織からなり、イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突以降、イラクやシリアでアメリカ軍の基地に攻撃を繰り返していると伝えています。

カービー調整官によりますと、アメリカ国防総省がヨルダンでの攻撃に関与した可能性があると指摘する武装組織「カタイブ・ヒズボラ」もグループに含まれるということです。

カービー調整官は今回の攻撃を受けた報復措置について「われわれはきちんと責任をとらせるために必要なことをする。最初に見たものが最後にはならないだろう」と述べて報復措置が複数回にわたる可能性があるという認識を示しました。