愛知 武豊町 火力発電所火災 燃料を貯蔵する設備付近が火元か

1月31日、愛知県武豊町にある火力発電所で起きた火災で、ボイラーで燃やすバイオマス燃料の「木質ペレット」を一時的に貯蔵する設備付近が火元とみられることが、電力会社などへの取材でわかりました。警察と消防は現場検証を行って火災の詳しい原因を調べることにしています。

31日午後3時すぎ、愛知県武豊町にある武豊火力発電所で「爆発音や黒煙が上がっている」と消防に通報がありました。

発電所内で火災が起き、火はおよそ5時間後に消し止められ、けがをした人はおらず、有害物質の発生もありませんでした。

この火災について、ボイラーに投入するバイオマス燃料の「木質ペレット」を一時的に貯蔵する設備付近が火元とみられ、その設備に燃料を送るベルトコンベヤーも燃えたことが発電所を運営する電力会社などへの取材でわかりました。

また、爆発音がしたあと、この設備のセンサーが感知した温度が、通常は20度程度なのが、55度まで上昇していたということです。

武豊火力発電所は、東京電力と中部電力が出資している電力会社「JERA」が運営している石炭火力発電所ですが、2022年から、バイオマス燃料として使われる「木質ペレット」も燃料として取り入れ始めたということです。

警察と消防は現場検証を行って火災の原因を詳しく調べることにしています。