きょう参院でも代表質問 安倍派政務官2人辞任で野党側は追及へ

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で安倍派に所属する2人の政務官が辞任し、野党側は内閣の退陣を求めるなど追及を強めています。一方、国会では1日から参議院でも代表質問が始まり政治改革などをめぐって論戦が交わされます。

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、安倍派に所属する小森総務政務官と加藤国土交通政務官が収支報告書に記載していない収入が新たに明らかになったとして辞任しました。

後任にはいずれも自民党から総務政務官に能登半島地震で被害を受けた石川県出身の西田昭二衆議院議員、国土交通政務官に尾崎正直衆議院議員がそれぞれ起用されました。

岸田総理大臣は「任命責任を重く受け止めている。政治刷新と政策推進の両方の先頭に立っていくことで、責任を果たしていきたい」と述べました。

自民党は2日にも森山総務会長ら党幹部が安倍派などの議員を対象に聴き取りを始めることにしていて事実関係を把握したうえで再発防止につなげたい考えです。

これに対し野党側は、立憲民主党の泉代表が「裏金をつくっていない議員を探すのが大変になっており、岸田内閣は退陣しなければならない」と批判するなど追及を強めています。

一方、国会では岸田総理大臣の施政方針演説に対する各党の代表質問が始まりました。

1日は午前中、参議院本会議で代表質問が行われ、自民党の福岡参議院政策審議会長と立憲民主党の水岡参議院議員会長が質問に立ちます。

福岡氏は岸田総理大臣に対し政治への信頼回復に向けリーダーシップを発揮するよう求める考えです。

また水岡氏は派閥からキックバックを受けた議員を辞職させるよう迫ることにしています。

午後には衆議院で2日目の代表質問が行われ、日本維新の会の馬場代表、公明党の石井幹事長、共産党の志位議長、国民民主党の玉木代表が質問に立ち、政治改革などをめぐって論戦が交わされます。