イトーヨーカ堂 約20年ぶり本社を移転へ 構造改革の一環

大手スーパーの「イトーヨーカ堂」は、東京 千代田区にある本社を都内の大型店舗の近くに移転することを決めました。構造改革の一環として経費の削減を図り、事業の立て直しのスピード感を高めるねらいです。

「イトーヨーカ堂」の本社は現在、親会社のセブン&アイ・ホールディングスと同じ東京 千代田区のビルに設けられていますが、会社によりますと、ことし夏ごろまでに東京 大田区にある大型店舗の近くに移転する予定だということです。

イトーヨーカ堂をめぐっては、3年連続の最終赤字となるなど業績の不振が続き、セブン&アイは2026年2月までの3年間で全体の4分の1にあたる店舗の削減や、自社で運営するアパレル事業からの撤退など、構造改革を進める方針を明らかにしています。

イトーヨーカ堂が本社を移転するのは2004年以来およそ20年ぶりで、会社としてはこれにより、経費の削減を図るとともに、事業の立て直しのスピード感を高めるねらいがあるということです。

会社ではこのほか、45歳以上で応募のあった社員を対象に退職金の割り増しや転職の支援を継続するなど、構造改革の加速に向けた足場固めを急いでいます。