中国 国の象徴である「国の花」検討開始から30年も決まらず

中国政府は、国の象徴である「国の花」について、最も有力とされてきた「ぼたん」の選定を、ことしも見送り、選定に向けた検討開始から30年がたっても決まらない状態となっています。

「国の花」の選定をめぐって、中国政府は30年前の1994年に行った全国調査をもとに、中国原産で古くから親しまれている「ぼたん」を軸に検討を進めてきました。

しかし、選定を担当する国家林業草原局は30日、「依然として意見の隔たりは大きく、機が熟していない」として、検討開始から30年となることしも、決定を見送ったと明らかにしました。

中国の国の花をめぐっては、政府系の団体が2019年に行った調査で、8割近くの人が「ぼたん」を支持した一方、政府のこれまでの検討では、「梅」のほか、「らん」や「はす」などを挙げる意見も出ていました。

ただ、「ぼたん」は、中国では高級な花というイメージがあり、SNSでも「とても高価で中国人を広く代表できない」といった意見が出ていました。

また、「梅」は、中国大陸を国民党が支配した時代に国の花とされていましたが、その後の内戦で、国民党は共産党に敗れて台湾に逃れました。

中国政府としては、貧富の格差への不満や台湾など、複雑な事情が絡む中で、判断に慎重になっている可能性があり、国の花をめぐる論争はしばらく続きそうです。