ユース五輪 アイスホッケー女子決勝 日本敗れ銀メダル

韓国で開かれているユースオリンピックのアイスホッケー女子決勝が行われ、前回大会で金メダルを獲得している日本は、スウェーデンに0対4で敗れて銀メダルとなり、大会連覇はなりませんでした。

カンウォンユースオリンピックは31日に、「カンヌンホッケーセンター」でアイスホッケー女子の決勝が行われ、前回大会で金メダルを獲得し、連覇を目指す日本はスウェーデンと対戦しました。

中学生が主体のメンバーで臨んだ日本は、第1ピリオド、体格で勝る相手に攻め込まれ、2点をリードされる苦しい展開になりました。

第2ピリオドは、ペナルティーで相手が1人少なくなる場面もあって、日本が主導権を握り、ともに15歳の山口七穂選手や沼邊亜澄選手のシュートが枠を捉えましたが、相手ゴールキーパーの好セーブで得点できませんでした。

第3ピリオドの開始直後に、3点目を失った日本は、その後も決定的なチャンスを何度も作り、残り時間が少なくなると、ゴールキーパーを下げて、全員で攻め上がる作戦をとりましたが、逆に相手に決定的な4点目を奪われました。

この試合、相手の倍近くのシュートを打った日本は、最後まで得点を挙げることができず、スウェーデンに0対4で敗れて銀メダルとなり、大会連覇はなりませんでした。

キャプテン 寺内姫夏 “少しの積み重ねが点差に”

日本のキャプテンで、15歳の寺内姫夏選手は「前回大会で金メダルを取って、今回も期待をしてもらっていたと思うので、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。シュート数は負けていなかったと思うが、最後のゴールへの押し込みが弱くて、そういう少しの積み重ねが点差につながったと思う」と振り返りました。

今後に向けては、「世界で戦うには体も強くならないといけないので、日本人は体は大きくないけれど、その分、体力やスピードをつけて、次は世界で勝てるように頑張りたい」と話していました。

山口七穂 “最後決め切る心の強さ欠けていた”

副キャプテンで、15歳の山口七穂選手は「金メダル目指して頑張ってきたが、銀メダルで終わって、本当に悔しい結果だ。シュート数は多いが、最後決め切るという心の強さとか、そういうところがちょっと欠けていたかなと思う」と銀メダル獲得にも笑顔はありませんでした。

そのうえで、「このような国際大会で世界の強さを知ることができ、仲間の大切さや、1人では何もできないことも知ることができた。日本に帰っても仲間を大切にして、さらにレベルアップができるように日々努力していきたい」と今後の成長を誓っていました。