プロ野球 あすからキャンプイン 【パ・リーグ】

プロ野球パ・リーグで4連覇を目指すオリックスが、2月2日から春のキャンプが行われる宮崎に入り、選手会長の杉本裕太郎選手は「4連覇と日本一を目指して頑張りたい」と決意を話しました。

パ・リーグ各球団の動きをまとめました。

オリックス 杉本裕太郎「4連覇と日本一目指して」

オリックスは前身の阪急以来46年ぶりとなるリーグ4連覇を目指して、2月2日から宮崎市で春のキャンプを行います。

31日は中嶋聡監督や選手たちが宮崎空港に到着しました。

空港のロビーには大勢のファンが集まり、選手たちは笑顔を見せながら宿泊先のホテルへ向かうバスに乗り込んでいきました。

また中嶋監督は早速、宮崎市の小戸神社で必勝を祈願し、「頂(いただき)」と書いた絵馬を奉納しました。

「HOMERUN KING」と絵馬に書いた選手会長の杉本選手は、「チームとしては、リーグ4連覇と日本一を目指して頑張りたい。個人としては3年ぶりのホームラン王のタイトルを獲得したい」と決意を話していました。

オリックスのキャンプは、2月2日から29日まで宮崎市の清武総合運動公園で行われます。

ロッテ 今季スローガン「自分たちを超えてゆく。」

ロッテの選手たちは2月1日のキャンプインを前に、石垣市中央運動公園の室内練習場で首脳陣やスタッフとミーティングを行いました。

この中で、吉井理人監督は今シーズンのチームのスローガンが「自分たちを超えてゆく。」となったことを発表しました。

また、ロッテではこれまで1軍と2軍で同じピンストライプのユニフォームを着用してきましたが、吉井監督の発案で、1軍のユニフォームに重みを出すため、2軍のユニフォームを白一色のシンプルなデザインに一新することを明らかにしました。

吉井監督は「自主性や責任のもとに行動して、勝利から逆算した行動をしてほしい。まだまだ発展途上のチームでみんなチャンスがあると思うので頑張ってほしい」と話していました。

このあと、選手たちは自主練習に臨み、先発ローテーションの中心として期待される佐々木朗希投手は屋外でフォームを確かめながらキャッチボールを行い、塁間ほどの距離では変化球も交えつつ力強いボールを投げ込み、2月1日からおよそ1か月続く春のキャンプに備えていました。

ソフトバンク 小久保監督「ことしこそ優勝奪還」

ソフトバンクの選手や首脳陣は、2月1日に始まる春のキャンプを前に、31日夕方、宮崎空港に到着し、大勢のファンの出迎えを受けました。

歓迎のセレモニーでは小久保監督や選手会長の周東佑京選手に花束などが贈られました。

小久保監督は「ライバルであるオリックスと同じキャンプ地で充実したキャンプを送りたい。ことしこそ優勝奪還のためにチャレンジャーとして頑張りたい」と決意を示しました。

キャンプには柳田悠岐選手や近藤健介選手、そして西武から新たに加入した山川穂高選手など、ほとんどの主力が参加します。

近藤選手は「熱気があり、歓迎されて、スタートする気持ちだ。優勝して『近藤が一番貢献してくれた』と言ってもらえる成績を残したい」と話していました。

ソフトバンクの春のキャンプは2月末まで宮崎市の生目の杜運動公園などで行われ、4年ぶりのリーグ優勝へ向けて新たに就任した小久保監督のもと、戦力の整備を進めます。

楽天 田中将大「新しいユニフォームで1勝でも多く」

2月1日のキャンプインを控え、楽天の1軍キャンプに参加する選手たちは、30日に沖縄に入り、31日午前はキャンプ地の沖縄県金武町の球場で自主トレーニングを行いました。

このうち、去年10月に右ひじの骨のかけらを取り除くクリーニング手術を受けた田中投手たちが、早速ブルペンで投球を行いました。

田中投手は、今江敏晃監督が見守る中、キャッチャーに立ってもらい26球を投げ、マウンドの傾斜の感覚や体の状態を確かめていました。

また、球団創設から20年を迎える楽天は、チームカラーの「クリムゾンレッド」を基調に東北各県の形を迷彩柄のようにデザインした特別なユニフォームを披露し、田中投手が着用して記念撮影していました。

田中投手は「段階を上げていく期間なので、感触を確かめながら投げた。投球のレベルを上げていって開幕ローテーションに入れるよう状態を上げたい。新しいユニフォームで1勝でも多く勝ちたい」と話していました。

日本ハム 新庄監督「選手たちには思いっきりやってほしい」

日本ハムの1軍は2月1日沖縄県の名護市で、2軍は国頭村でキャンプに入ります。

キャンプイン前日の31日夕方、名護市の球場のスタンドには、選手たちが集まり、キャンプの成功を願って、およそ1000発の花火を打ち上げるイベントが開かれました。

新庄監督が企画した花火の打ち上げは3年連続で、新庄監督はキャンプ地の夜空を彩る花火をじっと見つめていました。

新庄監督はイベントのあと「選手の補強など球団も力をいれてくれている。あとは結果を出せなければ僕の責任なので、選手たちには思いっきりやってほしい」と結果を出すことを誓いました。

日本ハムの1軍は、キャンプで紅白戦やほかのチームとの練習試合を重ねて、2月24日からはオープン戦に入ります。