珠洲市折戸町で美容室を営む吉井謙太さんは、地震で店と自宅を兼ねた建物の床にひびが入ったほか、断水が続いたため店の営業を取りやめていました。
避難生活を送っている人たちから断水でシャワーが使えないため髪を短くしたいという要望があり、吉井さんは避難所で、ボランティアで髪を切るなどしてきました。
一方、店の近くの場所で出ている湧き水を利用してお湯を使える準備が整ったことから、31日から店を再開し、被災した人たちを対象にカットやシャンプーのサービスを無料で始めました。
訪れた人たちは早速髪を切ってもらったり、温かいお湯で洗ってもらったりしていました。
利用した30代の女性は「かなりさっぱりしました。リフレッシュできてすっきりしました。こんな状況の中で、ありがたいです」と話していました。
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石川 珠洲 美容室が再開 店近くの湧き水を利用しお湯を準備
石川県珠洲市の美容室では31日から店を再開し、被災した人たちを対象にカットやシャンプーのサービスを無料で始めました。
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吉井さんは「避難所で生活していると髪が伸びて、気持ちが沈んでいるような人も見られました。髪を切ることで喜んでもらえるので、求められるかぎりは今後も無料のサービスを続けていきたいです」と話していました。
これらのサービスは、当面は無料で実施し、地震の影響で車が使えなくなった人もいることから、今後は訪問でのサービスも行っていきたいということです。