韓国 サムスン電子 “去年の半導体部門 過去最大の赤字に”

韓国のサムスン電子は、去年の半導体部門の営業損益が過去最大の赤字になったと発表しました。ただ、生成AIの普及などで需要は回復傾向にあるとしていて、地元メディアは、ことしの業績は大幅に回復するという見通しを伝えています。

世界的な半導体メーカーのサムスン電子は31日、12月までの3か月間の決算を発表しました。

この中で主力の半導体部門の営業損益は、2兆1800億ウォン、日本円で2415億円余りの赤字となり、その結果、去年1年間の営業損益は14兆8800億ウォン、日本円でおよそ1兆6500億円の赤字だったとしています。

半導体部門の赤字は2008年以来、15年ぶりで過去最大の赤字だということです。

ただ、去年は四半期ごとの赤字幅は縮小していて、サムスン電子は生成AI向けの半導体の需要が高まっていることなどから「全般的に回復傾向にある」としています。

韓国メディアは、通信社の連合ニュースが「半導体不況のトンネルを抜けたと評価されている」と報じるなど、サムスン電子のことしの業績は大幅に回復するという見通しを伝えています。