中国 製造業の景況感 景気判断の節目「50」 4か月連続下回る

中国の1月の製造業の景況感を示す指数は、先月から0.2ポイント改善したものの、景気判断の節目となる「50」を4か月連続で下回りました。不動産市場の低迷の長期化などを背景に国内需要の停滞が続いていることが主な要因です。

中国の国家統計局が製造業3200社を対象に調査した今月の製造業PMI=購買担当者景況感指数は49.2となりました。

先月から0.2ポイント改善しましたが、景気のよしあしを判断する節目となる「50」を4か月連続で下回りました。

これは、不動産市場の低迷の長期化や厳しい雇用情勢を背景に国内需要の停滞が続いていることが主な要因です。

企業の規模別では、
▽大企業が50.4
▽中規模な企業は48.9
▽小規模な企業は47.2となっていて、
中小企業で、節目の「50」を下回る状況が続いています。

一方、サービス業などの非製造業の景況感指数は先月から0.3ポイント改善して50.7となりました。

中国では29日、香港の裁判所が不動産大手の「恒大グループ」に清算命令を出し、その影響が懸念されていて、企業の間で景気に対する慎重な見方がさらに強まることも予想されます。