被災地 気温3月中旬~下旬並みの見込み 土砂災害に注意

被災地では31日も気温が平年を上回り、3月中旬から下旬並みとなる見込みです。これまでの地震で地盤が緩んでいるため、雪どけの水や少ない雨でも土砂災害が発生するおそれがあり注意が必要です。

気象庁によりますと、能登地方やその周辺を震源とする地震の回数は徐々に減少しているものの、依然、地震活動が活発な状態が続いています。

震度1以上の揺れを観測した地震は31日午前8時までに1559回にのぼり、気象庁は今後2週間から3週間ほどは最大震度5弱程度か、それ以上の地震に注意するよう呼びかけています。

避難生活の長期化で体調を崩す人が相次ぎ「災害関連死」の疑いで亡くなった人も確認されています。

家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあい、毛布などで体を温めたり定期的に体を動かしたりするなど、低体温症などへの対策を心がけてください。

能登半島地震の被災地では31日朝も、石川県珠洲市などで氷点下の冷え込みとなりましたが、日中は気温が上がり、最高気温は輪島市と金沢市で12度と、3月中旬から下旬並みになると予想されています。

気温の上昇に伴って雪どけが進み、なだれや落雪が起きやすくなるほか、2月1日は雨や雪が予想されています。

これまでの地震で地盤が緩んでいるため、気象庁は雪どけや少ない雨でも土砂災害が起きるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。