【被害状況 31日】石川県で238人死亡

石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は、31日午後2時の時点で、30日と変わらず238人となっています。

市町ごとにみますと
▼輪島市で101人
▼珠洲市で101人
▼穴水町で20人
▼能登町で8人
▼七尾市で5人
▼志賀町で2人
▼羽咋市で1人
となっています。

このうち、「災害関連死」の疑いは、
▼珠洲市で6人
▼能登町で6人
▼輪島市で3人
のあわせて15人となっています。

内閣府によりますと、「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気が悪化したり体調を崩したりして、命が失われるケースを言います。

また、重軽傷者は、石川県内全体で1179人にのぼっています。

【避難者】

519か所 1万4643人(31日午後2時現在)

石川県によりますと、避難所に避難している人は、31日午後2時の時点で、519か所で合わせて1万4643人となっています。

自治体別にみると、
▼金沢市が3か所で14人
▼七尾市が36か所で 1172人
▼輪島市が87か所で 2833人
▼珠洲市が44か所で1520人
▼羽咋市が1か所で41人
▼かほく市が1か所で20人
▼津幡町が1か所で15人
▼内灘町が2か所で81人
▼志賀町が31か所で957人
▼宝達志水町が1か所で8人
▼中能登町が1か所で 25人
▼穴水町が31か所で 936人
▼能登町が49か所で 957人
となっています。

また、別の市や町から避難して来る人を受け入れる17か所の「広域避難所」などに避難している人は、合わせて978人です。

被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は3か所で合わせて294人です。

このほか旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は211か所で合わせて4792人です。

【住宅被害】

能登地方を中心に4万6294棟(31日午後2時現在)

石川県によりますと、31日午後2時現在で、県内では能登地方を中心に4万6294棟の住宅で被害が確認されました。

▽金沢市 全壊、半壊、一部破損があわせて3626棟
▽七尾市 全壊、半壊、一部破損があわせて1万1184棟
▽小松市 全壊が1棟、半壊が37棟、一部破損が1575棟
▽輪島市 全壊、半壊、一部破損があわせて2082棟
▽珠洲市 全壊が2124棟、半壊が1114棟、一部破損が1577棟
▽加賀市 全壊が7棟、半壊が16棟、一部破損が1124棟
▽羽咋市 全壊、半壊、一部破損があわせて1955棟
▽かほく市 全壊、半壊、一部破損があわせて1098棟
▽白山市 一部破損が193棟
▽能美市 全壊が1棟、半壊が8棟、一部破損が800棟
▽野々市市 一部破損が20棟
▽川北町 一部破損が6棟
▽津幡町 全壊、半壊、一部破損があわせて1270棟
▽内灘町 全壊、半壊、一部破損があわせて1404棟
▽志賀町 全壊、半壊、一部破損があわせて4749棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽宝達志水町 全壊、半壊、一部破損があわせて825棟
▽中能登町 全壊、半壊、一部破損があわせて2182棟
▽穴水町 全壊、半壊、一部破損があわせて2305棟
▽能登町 全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟

【停電】

能登地方で約2400戸(31日午後5時現在)

北陸電力送配電によりますと、石川県の能登地方では、午後5時の時点でおよそ2400戸が停電しています。

自治体別では、
▼輪島市でおよそ1400戸
▼珠洲市でおよそ860戸
▼能登町でおよそ100戸
▼穴水町でおよそ40戸
▼七尾市でおよそ10戸
▼志賀町でおよそ10戸
となっています。

北陸電力送配電などは、復旧作業のための立ち入りが困難な場所や、建物に甚大な被害を受けるなど早期の復旧が見通せない一部の地域を除いて、停電はおおむね解消しているとしています。

31日の時点で輪島市や珠洲市でもおよそ9割の世帯に電気が届いているということです。

【断水】

8市町で約4万890戸(31日午後2時現在)

石川県によりますと、31日午後2時の時点で、8つの市と町のあわせておよそ4万890戸で断水が続いているということです。

このうち、ほぼ全域で断水となっているのは
▼輪島市のおよそ1万戸
▼珠洲市のおよそ4800戸
▼穴水町のおよそ2000戸
▼能登町ののおよそ5000戸
▼七尾市のおよそ1万4600戸
▼志賀町のおよそ3800戸
です。

県はこの6つの市と町の水道の復旧時期の見通しを明らかにしていて、このうち
▽輪島市、穴水町、能登町では、いずれも2月末から3月末に仮復旧の見込みです。

▽珠洲市では、来月末から順次、仮復旧する予定で、遅い地域では、4月以降となる見込みです。

▽七尾市では、七尾市街、和倉地区、能登島地区を中心に4月以降となる見込みで、そのほかの地域では、3月末までに仮復旧する見込みです。

▽志賀町では、おおむね2月末までに仮復旧し、一部で3月末となる見込みです。

県はこれらの6つの市と町では、おおむね被災した浄水場の機能回復を終えて、水を流して漏水調査や修繕を行う作業に入っているとしていて、1日も早い復旧を目指すことにしています。

また、一部の地域で断水となっているのは、
▼羽咋市のおよそ60戸
▼内灘町のおよそ630戸
です。