ファミリーマート “店長業務の負担軽減”ロボット全国導入へ

深刻な人手不足でコンビニエンスストアの店長の労働環境の改善が課題となっています。こうした中、ファミリーマートは、店長のリモートワークを実現するロボットを全国の店舗に導入することになりました。

ファミリーマートが導入するのは、自動で走行する掃除ロボットで、AIとカメラの機能を搭載します。

まずは、2月末までに全国の直営店300店舗に導入し、店内の清掃業務の負担を減らします。

そのうえで、AIとカメラの機能を使って、店長が離れた場所からリアルタイムで棚に並ぶ商品を確認し、リモートワークで従業員に補充などの指示を行うことができる機能を早ければ1年以内に搭載する計画です。

さらに将来的には、AIがみずから自動で商品の補充を従業員に直接指示する機能の開発も進め、店長の業務の負担をさらに減らすことを目指すということです。

会社では、直営店以外の全国の加盟店に対しても、希望に応じてこのロボットの導入を進めていく方針です。

営業推進室の高橋博副室長は「人手不足で店舗の運営状況は厳しい。業務の効率化にうまく対応することで、店長のなり手も、もっともっと増えてくるのではないか」と話していました。

コンビニ大手各社は、AIが商品の発注を支援するシステムを導入するなど業務の効率化をすでに進めていますが、人手不足が深刻化するなかでテクノロジーを活用した新たな取り組みがさらに広がることが期待されます。