ダイハツ ミライースなど10車種 出荷停止指示を解除 国交省

自動車メーカーの「ダイハツ工業」が国の認証を不正に取得していた問題で、国土交通省は、出荷停止を指示していた車のうち、「ミライース」など合わせて10車種について基準への適合が確認されたとして指示を解除しました。

ダイハツ工業をめぐる国の認証の不正取得問題で、国土交通省は不正が確認された46車種のうち、開発中の1車種を除く45車種で基準に適合するか確認する試験を進めていて、今月19日には5車種の出荷停止の指示を解除していました。

そして、国土交通省は30日、試験の結果、新たに10車種で安全性など法律の基準に適合することが確認されたとして出荷停止の指示を解除しました。

指示が解除されたのは、
▽「ミライース」や
▽「ハイゼット」、
▽トヨタ自動車ブランドの「ピクシスエポック」、
▽SUBARUブランドの「プレオプラス」などです。

国土交通省は、残る30車種についても確認試験を行い、結果が出たものから順次、公表することにしています。

ダイハツ工業は「すでに指示が解除された5車種に加え、今回、指示が解除された車種についても、生産に向けて準備を進めていきたい。今後、販売会社や仕入れ先との調整を行い、具体的な生産再開の日程を決めていきたい」と話しています。

ダイハツ 去年12月の国内での生産台数 前年同期比33.1%減

ダイハツ工業の去年12月の国内での生産台数は、国の認証取得の不正問題で12月下旬から国内の4つの自動車工場で生産を停止している影響で、5万2000台余りとなり、前の年の同じ時期と比べて33.1%減少しました。

ダイハツでは、不正問題を受けて自動車工場の稼働停止が続いていて、1月以降の生産台数も大幅に減少する見通しです。