国交省 30日から豊田自動織機へ立ち入り検査 エンジン不正確認

「豊田自動織機」が国の排出ガスの性能試験で不正を行っていた問題で、国土交通省は、新たに、現在生産する4種類のエンジンでも不正が確認されたと会社から報告があったと明らかにしました。基準への適合が確認されるまでエンジンの出荷停止を指示し、30日から会社への立ち入り検査を行うとしています。

豊田自動織機をめぐっては、去年、当時生産中のフォークリフトなどに搭載する4種類のエンジンについて、国の排出ガスの性能試験で不正を行っていたことが明らかになっています。

国土交通省によりますと、その後、会社側が調査を進めた結果、新たに、現在生産する別の4種類のエンジンでも不正が確認されたと29日、報告があったということです。

新たに確認された不正は▽フォークリフト用のエンジン1種類の排出ガスの性能試験と、▽自動車用のエンジン3種類の出力試験に関するもので、不正が確認されたエンジンは合わせて8種類になりました。

このため国土交通省は、基準への適合が確認されるまで現在生産しているエンジンの出荷を停止するよう指示したということです。

また、去年不正が発覚した建設機械用のエンジン1種類が国の基準を満たしていなかったという報告もあり、このエンジンが搭載された機械のリコールに向けて対応することを指示したということです。

国土交通省は30日から会社への立ち入り検査を行い、事実関係の確認を行うとしています。