「光る君へ」衣装など展示 大河ドラマ館がオープン 大津

NHKの大河ドラマ「光る君へ」の世界観を楽しんでもらおうと、ドラマで使われた衣装などを展示する「大河ドラマ館」が29日、大津市にオープンしました。

「大河ドラマ館」は、「光る君へ」の主人公の紫式部が「源氏物語」の構想を練ったとされる大津市の石山寺の境内にある建物に設けられました。

29日は記念のセレモニーが開かれ、清少納言役を務めるファーストサマーウイカさんが「紫式部と清少納言はライバルのように見られてきたと思いますが、ドラマでは2人の新たな関係性が描かれています。今後も楽しみに見てほしい」とあいさつしました。

館内には、ドラマの撮影で使用された紫式部の衣装や、和歌の書物や机など、小道具のレプリカが展示されているほか、出演者のインタビュー映像なども楽しむことができます。

午後2時にオープンすると、並んでいた40人以上が一斉に入り、一部の展示品を撮影するなどしてドラマの世界観を楽しんでいました。

大阪 吹田市から訪れた40代の男性は「平安時代の世界観を知ることができました。紫式部ゆかりの場所に大河ドラマ館が設けられていることも感慨深いと思いました」と話していました。

「大河ドラマ館」は、来年1月末までオープンしています。

ファーストサマーウイカさん 清少納言の供養塔に

国の重要文化財に指定されている大津市にある延暦寺慈眼堂には、天台宗の最高位である歴代の天台座主の墓のほか、清少納言や紫式部の供養塔があります。

29日は、大河ドラマ「光る君へ」で清少納言役を務めるファーストサマーウイカさんが、寺の僧侶からお堂の歴史などについて説明を受けたあと、清少納言の供養塔に花を供えて手を合わせました。

ファーストサマーウイカさんは「手を合わせながら『役をやらせていただきます』『よろしくお願いします』と伝えました」と話していました。

また、「平安時代をあまり身近に感じたことはなかったけれど、戦のない平和な世の中を願うという点で今の日本との共通項があると思います。恋愛についても『今と一緒やん』と感じるところも多く、『光る君へ』は皆さんの心に残してもらえる作品になるのではないか」と話していました。