万博 “復興に支障生じず 予定どおりの開催目指す” 官房長官

大阪・関西万博をめぐり、高市経済安全保障担当大臣が能登半島地震を踏まえ、延期や縮小の検討を求めていることについて、林官房長官は万博の準備で復興に支障が生じるとの情報には接していないとして、予定どおりの開催を目指す考えを示しました。

高市経済安全保障担当大臣は自身のYouTubeチャンネルで、今月16日に岸田総理大臣に対し、能登半島地震の復旧・復興を優先するため、場合によっては来年の大阪・関西万博の延期や縮小を検討するよう求めたことを明らかにしました。

これについて林官房長官は午前の記者会見で「万博関連の資材調達などによって能登の復興に具体的に支障が生じるという情報には接していない。万博の開会を遅らせる必要があるとは認識していない」と述べました。

そして「今後も資材などの需給を含め、きめ細かく把握し、万博関連の工事調達で復興に支障が生じないよう取り組んでいきたい」と述べ、予定どおりの開催を目指す考えを示しました。

また、高市大臣の発言は閣内不一致ではないかと記者団に問われたのに対し「発言は復興に支障がないようにしてほしいとの趣旨だ。そのように取り組むのは政府の方針なので閣内不一致とは認識していない」と述べました。