石川 七尾 醤油店 再建目指しクラウドファンディング始める

国の登録有形文化財の建物が大きな被害を受けた石川県七尾市の創業100年近い醤油店は、再建を目指して29日からクラウドファンディングによる寄付の呼びかけを始めました。

七尾市の古い町並みが残り観光客にも人気の一本杉通りは、今回の地震で建ち並ぶ建物のほとんどが大きな被害を受けました。

このうち、建物が国の登録有形文化財に指定されている創業100年近い「鳥居醤油店」では、外壁がはがれ落ちたり建物がゆがんだりするなどの被害が出ました。

店は建物の修復を自費だけでまかなうことは難しいとして、クラウドファンディングによる資金調達に乗り出すことを決め、29日から寄付を募り始めました。

目標金額は1000万円で、寄付した人は返礼品として商品券を受け取ることができ、寄付は3月末まで受け付けています。

目標の金額に到達した場合、ことし5月から建物の修復工事を始めたいとしています。

「鳥居醤油店」の鳥居正子代表は「最初は廃業を考えましたが、醤油の素となる『もろみ』は大丈夫だったので、ファンの皆様に背中を押され再開を決めました。ぜひ協力をお願いします」と話していました。