石川 輪島 2次避難所で過ごす子どもが避難先に近い学校へ通学

能登半島地震で石川県輪島市などの自宅を離れ、旅館やホテルといった2次避難所で過ごす子どもたちの中には、避難先に近い学校へ一時的に通学する動きが出ています。

石川県によりますと、避難所に避難している人は、28日の時点で1万4544人となっていて、このうち3918人は旅館やホテルの2次避難所に身を寄せています。

加賀市内の2次避難所には1600人余りが避難していて、避難先近くの小学校や中学校に一時的に通学を始めた子どもたちが51人います。

輪島市から加賀市の旅館に2次避難している小学4年生の坂本颯司くんは、29日から近くの小学校に一時的に通学を始めました。

ランドセルや文房具は自宅から避難先に持ってきていて、制服や教科書は学校などを通じてもらったり、借りたりするということです。

颯司くんは「学校に通えるのはおよそ1か月ぶりで、新しい友達と遊ぶことや輪島市とは違うメニューの給食を楽しみにしています」と話していました。

母親の亜衣子さんは「避難生活の間、こもりがちだったことや学習面での遅れが心配で一時的に学校に通わせることにしました。手続きも市がすぐに対応してくれて助かりました」と話していました。

夕方、旅館に戻ってきた颯司くんは「学校ではクラスのみんなが優しくしてくれて友だちになれました。みんなでやった大縄跳びで目標を達成できたり、給食のからあげが美味しくて楽しく過ごせました。また明日からも楽しみです」と話していました。