安倍派座長 塩谷元文科相 234万円未記載で陳謝 議員辞職は否定

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けて、解散を決めた安倍派の座長を務める塩谷元文部科学大臣は、派閥から5年間で230万円余りのキックバックを受け、収支報告書に記載していなかったことを明らかにし、陳謝しました。一方、議員辞職や離党については否定しました。

塩谷元文部科学大臣は、28日午後、地元の浜松市の事務所で記者会見し、「国民の信頼を著しく損なったことを心からおわび申し上げたい」と陳謝しました。

そして、販売ノルマを超えて集めたパーティー券収入について、おととしまでの5年間で派閥から234万円のキックバックを受けたものの、収支報告書に記載していなかったと明らかにしました。

そのうえで、塩谷氏は「ノルマ分だけを売り、キックバックは受けていないと考えていた。コロナ禍でノルマが半分になったことで自身に還付があったことを、今回、初めて知った」と説明しました。

また、使いみちは、交通費や会合費などだとしたうえで、今後、収支報告書を訂正する考えを示しました。

一方、議員辞職や離党の考えがあるか問われたのに対し、「誰かが辞めることで幕引きする方が問題だ。大きな課題に取り組み、仕事をすることで責任を果たしたい」と否定しました。