輪島 地震でパスポート発行できず バスで約100km離れた金沢へ

能登半島地震の影響で、パスポートの発行ができなくなっている石川県輪島市では、手続きのために、バスでおよそ100キロ離れた金沢市のパスポートセンターに向かわざるをえない人がいるなど、生活に支障が出ています。

石川県内では、金沢市など4か所でパスポートの申請を受け付けていますが、地震の影響で、輪島市の能登空港の窓口では受け付けを休止しています。

市内に住む漆塗り職人の68歳の男性は、ことし3月、仕事の関係でミャンマーに行く予定がありますが、パスポートを紛失したということです。

このため28日は、およそ100キロ離れた金沢市のパスポートセンターで申請の手続きを行うため、輪島市役所前から臨時ダイヤのバスに乗り込んでいました。

男性は「期限が5年残っていたパスポートが見当たらなくなりました。地震で被災しましたが、再発行してゼロから再出発します」と話していました。

また、同じバスに乗り込んだ、自宅が全壊したという56歳の男性は「金沢市にある1.5次避難所に向かいます。避難所での指示を待って2次避難先に向かうつもりです」と話していました。