富山 高岡 地元高校の野球部員たちが被災地の泥の片づけ

被災地で、若者たちのボランティアの動きが活発になっています。富山県高岡市では、地元の高校の野球部員たちが、液状化現象で道路などにあふれ出た泥の片づけを手伝いました。

28日は、午前10時から高岡工芸高校の野球部の部員や監督など18人が、液状化現象の被害が大きかった高岡市の伏木地区に集まり、地区にある「要願寺」を中心に泥の片づけを手伝いました。

泥は、数週間放置されたため硬くなっていましたが、部員たちはチームワークを生かして声を掛け合いながら、道路や側溝にたまった泥をスコップで崩し、土のう用の袋に入れて運んで取り除いていました。

「要願寺」の林多恵子さんは「液状化でどんどん泥が出てきて、住民の力だけでは片づけきれなくて困っていました。地元の若い人たちが率先して手伝ってくれて、本当に助かっています」と話していました。

高岡工芸高校の野球部キャプテンの柳澤空翔さんは「私たちは地域の人に支えられて野球ができているので、その恩返しがしたくて参加しました。一日でも早く元の生活ができるようになってほしいです」と話していました。