石川 能登町の避難所で土足禁止の取り組み 感染症リスク対策で

能登半島地震で避難所での生活が長引く中、石川県能登町にある避難所では感染症のリスクを減らそうと土足禁止にする取り組みを28日から始めました。

能登町の松波中学校にある避難所では今もおよそ80人が生活していますが、これまで土足で過ごしていたため、外からの汚れが入ってくるなどして感染症のリスクが懸念されているということです。

避難所での生活が長引く中こうしたリスクを少しでも減らそうと、この避難所では28日から土足禁止にする取り組みを始めました。

避難している人たちは、新しい靴下と上履きに履き替えたあと、避難所となっている体育館の床を消毒しながらモップを使って磨いていました。

61歳の男性は「これまでの生活でかなり汚れていたので、しっかり掃除をしてきれいになりました。今後も汚れを見つけたらきれいにするよう心がけたいです」と話していました。

また、70歳の女性は「みんなで掃除をしてきれいになったので、これからは気持ちよく過ごせると思います」と話していました。

避難所の責任者で能登町の職員の道下康郎さんは「ここにいる人たちは急に地震が起きて避難してきたのでこれまでは土足で生活を続けていたが、感染症が心配され、中学校も再開するのでこれからは清潔な空間を保っていきたい」と話していました。