石川 馳知事 志賀町の病院視察 “復旧に全力を上げる”

石川県の馳知事は、今回の地震で震度7の揺れを観測した志賀町で大きな被害を受けた町立病院を視察し、復旧に全力を上げる考えを示しました。

震度7の揺れを観測した志賀町にある町立富来病院は、町にある唯一の病院で、地震によって建物が大きく壊れてしまいましたが、一部で診療を再開しています。

馳知事は28日この病院を訪れ、担当者から、地震が起きた直後の様子や、病棟の一部が使えず、手術を行えない状態が続いていることなどについて説明を受けました。

このあと、100人余りが避難している富来活性化センターを訪れて避難している人たちと面会し、安心して暮らせる環境を作るため町とも連携しながら仮設住宅の建設を急いでいるなどと伝えました。

視察のあと馳知事は記者団に対し「病院で頑張っている医師や看護師に感謝を申し上げたい。富来病院は地域医療の拠点で、町長などの意見を聞きながら必ず元に戻す」と述べ、復旧に全力をあげる考えを示しました。

馳知事はこのあと、県内で最も多い1万5000戸余りが断水している七尾市で水道の復旧状況の説明を受けました。

馳知事は、県が運営する水道=「県水」で地震のあと初めて29日、七尾市内の供給点まで水を通すことに触れ「通水により水質の点検をすることができ、『県水』のエリアが広がる。工事の関係者に感謝申し上げる」と述べました。