韓国軍「北朝鮮が28日朝に海上で巡航ミサイル数発を発射」

韓国軍は、北朝鮮が28日朝、北朝鮮東部のシンポ(新浦)付近の海上で巡航ミサイル数発を発射したと発表しました。

韓国軍合同参謀本部の発表によりますと、北朝鮮が28日午前8時ごろ、北朝鮮東部のシンポ付近の海上で巡航ミサイル数発を発射したということです。

飛行距離など詳しいことは明らかにしておらず、韓国軍はアメリカ軍とともに詳しく分析しているとしています。

北朝鮮は今月24日にも巡航ミサイルを発射していて、北朝鮮はその翌日に新型戦略巡航ミサイルの発射実験を実施したと発表していました。

北朝鮮は、去年から戦術核弾頭の搭載を想定し、低空で長時間飛行できるとする、巡航ミサイルの発射を繰り返していて、去年3月には潜水艦からの発射訓練も実施したと発表しています。

北朝鮮は、3年前に打ち出した「国防5か年計画」で射程が中長距離の巡航ミサイルの開発を掲げています。

北朝鮮の巡航ミサイルについて専門家などは、朝鮮半島有事の際に韓国軍や在韓アメリカ軍、それに在日アメリカ軍の基地などを攻撃するための兵器だと指摘しています。

北朝鮮は28日、国営の朝鮮中央通信の論評で、ことしに入ってからの米韓両軍による訓練を非難していて、両国に対して「戦争の導火線に火がつけば征伐の目標になる」と威嚇していました。