【被害状況 28日】石川県で236人死亡

石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は、28日午後2時の時点で27日と変わらず236人となっています。

市や町ごとにみますと
▽輪島市で101人
▽珠洲市で99人
▽穴水町で20人
▽能登町で8人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人
となっています。

このうち、「災害関連死」の疑いは
▽珠洲市で6人
▽能登町で6人
▽輪島市で3人
のあわせて15人となっています。

内閣府によりますと、「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気が悪化したり体調を崩したりして、命が失われるケースを言います。

また、重軽傷者は、県内全体で1178人にのぼっています。

《石川県》

【住宅被害】

能登地方を中心に4万3766棟(28日午後2時現在)

石川県によりますと、28日午後2時現在で、県内では能登地方を中心に4万3766棟の住宅で被害が確認されています。

自治体別の内訳は
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて3626棟
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて1万443棟
▽小松市で、半壊が27棟、一部破損が1502棟
▽輪島市で、全壊、半壊、一部破損があわせて1866棟
▽珠洲市で全壊、半壊、一部破損があわせて4848棟
▽加賀市で全壊が6棟、半壊が16棟、一部破損が1055棟
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて1829棟
▽かほく市で全壊、半壊、一部破損があわせて1035棟
▽白山市で一部破損が167棟
▽能美市で全壊が1棟、半壊が7棟、一部破損が748棟
▽野々市市で一部破損が20棟
▽川北町で一部破損が6棟
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて1175棟
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1372棟
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて4415棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて763棟
▽中能登町で全壊、半壊、一部破損があわせて2027棟
▽穴水町で全壊、半壊、一部破損があわせて1801棟
▽能登町で、全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟
となっています。

【停電】

石川 能登地方で約3300戸(28日午後5時現在)

北陸電力送配電によりますと、石川県の能登地方では、午後5時の時点でおよそ3300戸が停電しています。

自治体別では
▽輪島市でおよそ1700戸
▽珠洲市でおよそ1400戸
▽能登町でおよそ100戸
▽穴水町でおよそ60戸
▽七尾市と志賀町でそれぞれおよそ10戸
となっています。

北陸電力送配電などでは、復旧作業のための立ち入りが困難な場所や、配電設備や建物に甚大な被害を受けた地区の一部を除いて、今月中の停電の復旧を目指しています。

【断水】

8市町の約4万2490戸(28日午後2時現在)

石川県によりますと28日午後2時の時点で、8つの市と町のあわせておよそ4万2490戸で断水が続いています。

このうち、ほぼ全域で断水となっているのは
▽輪島市のおよそ1万戸
▽珠洲市のおよそ4800戸
▽穴水町のおよそ2300戸
▽能登町のおよそ5200戸
▽七尾市のおよそ1万5100戸
▽志賀町のおよそ4400戸
です。

県はこの6つの市と町の水道の復旧時期の見通しを明らかにしていて、このうち、輪島市、穴水町、能登町では、いずれも2月末から3月末に仮復旧の見込みです。

珠洲市では2月末から順次、仮復旧する予定で、遅い地域では4月以降となる見込みです。

さらに七尾市では、七尾市街、和倉地区、能登島地区を中心に4月以降となる見込みで、そのほかの地域では3月末までに仮復旧する見込みです。

志賀町では、おおむね2月末までに仮復旧し、一部で3月末となる見込みです。

県は、これらの6つの市と町ではおおむね被災した浄水場の機能回復を終えて水を流して漏水調査や修繕を行う作業に入っているとしていて、一日も早い復旧を目指すことにしています。

また、一部の地域で断水となっているのは、羽咋市のおよそ60戸、内灘町のおよそ630戸です。

【避難】

489か所 1万4544人(28日午後2時現在)

石川県によりますと、避難所に避難している人は、28日午後2時の時点で、489か所で合わせて1万4544人となっています。

自治体別にみると
▽金沢市が3か所で22人
▽七尾市が38か所で1271人
▽輪島市が94か所で3130人
▽珠洲市が44か所で1548人
▽羽咋市が1か所で47人
▽かほく市が1か所で20人
▽津幡町が1か所で15人
▽内灘町が3か所で90人
▽志賀町が32か所で1028人
▽宝達志水町が1か所で17人
▽中能登町が1か所で29人
▽穴水町が32か所で1090人
▽能登町が49か所で1024人
となっています。

また、別の市や町から避難して来る人を受け入れる20か所の「広域避難所」などに避難しているのは合わせて1005人です。

被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は3か所で合わせて290人です。

このほか、旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は166か所で合わせて3918人となっています。

《新潟県》

【人的被害】

新潟県などによりますと、今回の地震で県内でけがをした人は49人で、新潟市内の小学生1人が帰省先の石川県内で被災し、亡くなりました。

【住宅被害】

新潟県内で被害が確認された住宅は28日までに1万1000棟余りとなりました。

また、28日までに県内で被害が確認された住宅は新潟市を中心に27日から557棟増え、1万1106棟となりました。

内訳は全壊が78棟、半壊が1696棟、一部損壊が9318棟、津波による被害は床下浸水が14棟です。

また、新潟市によりますと28日までに市には「り災証明書」の交付のための調査の申請が1万970件提出され、81%にあたる8973件で調査が終了したということです。

一方、新潟市では「り災証明書」はこれまでに475件、交付したということです。