【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(1月28日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる28日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

プーチン大統領 ベラルーシ大統領と会談へ 連携強化 確認か

ロシアのプーチン大統領は28日、第2次世界大戦中にナチス・ドイツに包囲され、数十万人の犠牲が出た今のサンクトペテルブルクを訪問しました。当時、ソビエト軍が一帯を解放したとされる日から80年となったのにあわせて27日、記念行事が行われ、プーチン大統領は演説で、一方的にウクライナをナチスに重ね合わせて国民に第2次世界大戦のときの記憶を呼び起こし、みずからの軍事侵攻を正当化する姿勢を改めて強調しました。

また、ロシアと接するバルト三国などヨーロッパ諸国に対する非難も展開しました。

記念行事にはロシアと同盟関係にあるベラルーシのルカシェンコ大統領も出席しました。ロシア側によりますとプーチン大統領は28日、ルカシェンコ大統領と首脳会談を行う予定で、欧米と対抗していくうえで連携強化を打ち出す方針です。29日には将来の連合国家の創設に向けて両国の経済や安全保障面での連携を確認する会合を開くことにしています。

プーチン大統領 第2次大戦の激戦地でウクライナ侵攻継続を強調

かつてレニングラードと呼ばれたロシア第2の都市サンクトペテルブルクは、第2次世界大戦中ナチス・ドイツにおよそ900日間包囲され数十万人の犠牲が出た激戦地で、ソビエト軍が一帯を解放したとされる日から80年となった27日、各地で記念行事が行われました。

プーチン大統領は、戦没者の墓地に花を供えたあと新たに設けられた慰霊碑を訪れ、あいさつしました。

この中でプーチン大統領は、ソビエト軍の功績をたたえるとともにウクライナに触れ「われわれは、ナチズムを食い止め完全に根絶するためあらゆることをする」と述べ、一方的にウクライナをナチズムに重ねて進めてきた軍事侵攻を継続する姿勢を改めて強調しました。

プーチン政権は、第2次世界大戦でソビエトが多くの犠牲を出しながらも勝利したことを強調し、各地で記念行事を大々的に行っていて、国民の愛国心に訴えながら軍事侵攻を継続する姿勢に理解を求めるねらいがあるとみられます。