断水続く能登町 「海洋深層水」施設が営業を再開し水を販売

石川県能登町では能登半島沖の海底から「海洋深層水」をくみ上げて販売する施設が営業を再開し、断水が続く中、地元の人たちが水を買い求めに訪れていました。

能登町には沖合およそ3.7キロ、深さ320メートルの地点から「海洋深層水」をポンプでくみ上げ、ろ過した水を販売する施設があり、町ではこの水を使った地域の活性化に取り組んでいます。

この施設は1日の地震で配水管が破損して、水をくみ上げられなくなっていましたが、新たな配水管に取り替え、26日から営業を再開しました。

能登町では27日午後の時点でおよそ5300戸で断水が続いていて、買い求めに訪れた地元の人たちがペットボトルやポリタンクに海洋深層水を注いでもらっていました。

訪れた70代の男性は「断水してトイレにも行けなかったので、水のありがたさを実感しました。再開を待ち望んでいたのでとてもうれしいです」と話していました。

「あくあす能登」の吉村昌央所長は「町民のライフラインを支える施設として、少しでも町民の皆さんの役に立てるように、これから頑張っていきたい」と話していました。

この施設では午前9時から午後5時まで、10リットル150円で1人40リットルを上限に海洋深層水を販売するということです。