大相撲初場所 新十両の尊富士 押し出しで初優勝を決める

大相撲初場所の十両は新十両の尊富士が27日、勝って12勝2敗とし、28日の千秋楽を待たずに初優勝を決めました。

初場所の十両は13日目の26日を終え、尊富士がただ1人2敗でトップに立ち、星の差2つの4敗で5人が続いていて、尊富士が27日勝てば優勝が決まる展開となっていました。

そして、尊富士は27日、千代栄と対戦し「押し出し」で勝ちました。

尊富士は12勝2敗となり、逆転される可能性がなくなったため、千秋楽を待たずに初優勝を決めました。

新十両の優勝はおととし秋場所の栃武蔵以来です。

伊勢ヶ濱部屋の尊富士は青森県五所川原市出身の24歳。

相撲の強豪、鳥取城北高校から日大を経て、おととしの秋場所で初土俵を踏みました。

立ち合いの鋭さと馬力のある相撲が持ち味で、おととしの九州場所では序ノ口で、続く去年の初場所では序二段で優勝を果たすなど、順調に番付を上げ、所要8場所で新十両昇進を果たしました。

尊富士は「15日間けがをせず、いい相撲をとる気持ちでやってきた。結果がついてきて素直にうれしい」と率直な思いを話しました。

そして、地元の青森への思いを聞かれると「皆さんが期待してくれたからこそ今の自分がある。応援してくれることに感謝だ」と笑顔を交えて答えました。

さらに、28日の一番に向けては「集中力は切れていない。自分のことに集中したい」と話していました。