車いすテニス 17歳 小田凱人が全豪OP初優勝 四大大会3勝目

テニスの全豪オープンは車いすの部の男子シングルス決勝が行われ、17歳の小田凱人選手がイギリスのアルフィー・ヒューウェット選手にストレート勝ちし、大会初優勝を果たしました。小田選手は去年、全仏オープンとウィンブルドン選手権を制し、四大大会3勝目です。

全豪オープン初優勝を目指す世界ランキング2位の小田選手は今大会、男子シングルスの初戦からストレートで勝ち上がり、27日の決勝で世界1位のヒューウェット選手と対戦しました。

第1セット、第5ゲームで相手のサーブを鋭く打ち返すリターンエースを4本続けて決めて流れをつかみ、ブレークに成功すると、そのまま勢いに乗って、このセットを6-2で取りました。

続く第2セットは、最初のゲームで粘り強くボールを拾ってブレークを奪うと、その後も勝負どころで持ち味の力強いショットを決めて、6-4で取り、セットカウント2対0のストレート勝ちで大会初優勝を果たしました。

小田選手は去年、全仏オープンとウィンブルドン選手権を制し、四大大会3勝目となりました。

また、車いすの部の女子シングルス決勝は3回目の優勝を目指す世界2位の上地結衣選手が、東京パラリンピック金メダリストで世界1位のオランダのディーデ・デ フロート選手と対戦しました。

第1セットは接戦となり、上地選手が5-7で落とすと、第2セットは4-6で奪われ、セットカウント0対2で敗れて準優勝でした。

このほか、ジュニアの男子シングルス決勝が行われ、17歳の坂本怜選手がチェコの選手にセットカウント2対1で逆転勝ちし、初優勝を果たしました。

四大大会のジュニアの男子シングルスで日本選手が優勝するのは、2019年のウィンブルドン選手権で望月慎太郎選手が優勝して以来、2人目です。

小田凱人 “日本の子どもたちに これからもいい姿を”

小田凱人選手は試合後の表彰式で、優勝トロフィーを大きく掲げて笑顔を見せたあと、優勝スピーチで、「日本の皆さん、テニスをしている子どもたち、いろいろな人たちが見てくれていると思います。車いすテニスが、ここ数年でここまできて、常にどうしたらいいか考えて、自分のプレーを貫いてやってきました。日本の子どもたちにいい姿を見せられたと思うし、これからもいい姿を見せられたらと思います」と話していました。