輪島の被災者58人 宇奈月温泉に到着 避難生活の疲れを癒やす

26日夜7時ごろ、黒部市宇奈月町の宇奈月温泉にあるホテルに到着したのは、石川県輪島市の避難所に身を寄せていた男女あわせて58人です。

2次避難の受け入れは石川県からの要請を受けて黒部市が決めたもので、ホテルに着いた人たちは市の職員から名前の確認などを受けた後、それぞれの部屋に落ち着き、長引く避難生活の疲れを癒やしていました。

黒部市は今後も2次避難の人たちを受け入れることにしていて、宇奈月温泉の旅館やホテルに短期間滞在してもらったうえで、希望があれば市営住宅への入居や家財道具の調達などを支援します。

倒壊した自宅から家族4人で避難したという80代の男性は「受け入れてもらって本当にありがたいです。輪島市の避難所での生活は大変だったので、まず心と体を元に戻したい」と話していました。

また、自宅が全壊したという、輪島塗の会社で働いていた60代の女性は「お風呂にゆったりと入りたいです。被害が大き過ぎて何から手をつけていいのかわかりませんが、輪島市でまた生活できるように前向きに考えていきたいです」と話していました。