バイデン大統領 人質解放などでカタールとエジプトと電話会談

アメリカのバイデン大統領はイスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放と戦闘の休止に向け、交渉の仲介役を務めるカタールとエジプトの首脳と相次いで電話で会談しました。ただ、アメリカ政府高官は、イスラエルとハマスの間で合意に達するには、さらに時間がかかるという認識を示し、調整は続く見通しです。

パレスチナのガザ地区でイスラエル軍とハマスの激しい戦闘が続く中、アメリカ ホワイトハウスは、バイデン大統領が26日に、交渉の仲介役を務めるカタールのタミム首長とエジプトのシシ大統領と相次いで電話で会談したと発表しました。

会談はハマスに拘束されている人質の解放と戦闘の休止に向けた協議が主な目的だったということで、バイデン大統領みずからが調整にあたった形です。

ただ、ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は26日の記者会見で、「われわれは前進を望んでいるが、近いうちに何らかの進展があるとは期待すべきではない」と述べ、イスラエルとハマスの間で合意に達するには、さらに時間がかかるという認識を示しました。

アメリカメディアはCIA=中央情報局のバーンズ長官が数日中にヨーロッパを訪問し、イスラエルの情報機関のトップなどと面会して協議すると伝えていて、調整が続く見通しです。