【被害状況 27日】石川県で236人死亡

石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は27日午後2時の時点で、26日と変わらず、236人となっています。

市町ごとにみますと
▽輪島市で101人
▽珠洲市で99人
▽穴水町で20人
▽能登町で8人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人となっています。

このうち、「災害関連死」の疑いは
▽珠洲市で6人
▽能登町で6人
▽輪島市で3人
の合わせて15人となっています。

内閣府によりますと、「災害関連死」は地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、そのあとの避難生活などで病気が悪化したり体調を崩したりして命が失われるケースを言います。

重軽傷者は県内全体で1178人にのぼっています。

《石川県》

【住宅被害】

能登地方を中心に4万3380棟(27日午後2時現在)

石川県によりますと、27日午後2時現在で、県内では能登地方を中心に4万3380棟の住宅で被害が確認されました。

自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて3626棟
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて1万295棟
▽小松市で半壊が27棟、一部破損が1502棟
▽輪島市で全壊、半壊、一部破損があわせて1837棟
▽珠洲市で全壊、半壊、一部破損があわせて4766棟
▽加賀市で全壊が6棟、半壊が16棟、一部破損が1026棟
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて1814棟
▽かほく市で全壊、半壊、一部破損があわせて1009棟
▽白山市で一部破損が167棟
▽能美市で全壊が1棟、半壊が7棟、一部破損が748棟
▽野々市市で一部破損が20棟
▽川北町で一部破損が6棟
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて1167棟
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1372棟
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて4415棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて763棟
▽中能登町で全壊、半壊、一部破損があわせて1978棟
▽穴水町で全壊、半壊、一部破損があわせて1801棟
▽能登町で全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟
となっています。

【停電】

石川 能登地方で約3500戸(27日午後5時現在)

北陸電力送配電によりますと、今回の地震の影響で石川県の能登地方では午後5時の時点で、およそ3500戸が停電しています。

自治体別では、
輪島市でおよそ1900戸、
珠洲市でおよそ1500戸、
能登町でおよそ120戸、
穴水町でおよそ60戸、
七尾市と志賀町でおよそ10戸
となっています。

北陸電力送配電などでは、復旧作業のための立ち入りが困難な場所や、配電設備や建物に甚大な被害を受けた地区の一部を除いて、今月中の停電の復旧を目指しています。

【断水】

8市町の約4万3190戸(27日午後2時現在)

石川県によりますと、27日午後2時の時点で、8つの市と町のあわせておよそ4万3190戸で断水が続いているということです。

このうち、ほぼ全域で断水となっているのは
▽輪島市のおよそ1万戸
▽珠洲市のおよそ4800戸
▽穴水町のおよそ2400戸
▽能登町のおよそ5300戸
▽七尾市のおよそ1万5300戸
▽志賀町のおよそ4700戸です。

県はこの6つの市と町の水道の復旧時期の見通しを明らかにしていて、このうち、輪島市、穴水町、能登町では、いずれも2月末から3月末に仮復旧の見込みです。

珠洲市では2月末から順次、仮復旧する予定で、遅い地域では4月以降となる見込みです。

さらに、七尾市では、七尾市街、和倉地区、能登島地区を中心に4月以降となる見込みで、そのほかの地域では3月末までに仮復旧する見込みです。

志賀町ではおおむね2月末までに仮復旧し、一部で3月末となる見込みです。

県はこれらの6つの市と町ではおおむね被災した浄水場の機能回復を終えて、水を流して漏水調査や修繕を行う作業に入っているとしていて、1日も早い復旧を目指すことにしています。

また、一部の地域で断水となっているのは
▽羽咋市のおよそ60戸
▽内灘町のおよそ630戸です。

【避難】

490か所 1万4480人(27日午後2時現在)

石川県によりますと、避難所に避難している人は、27日午後2時の時点で、490か所で合わせて1万4480人となっています。

自治体別にみると
▽金沢市が3か所で22人
▽七尾市が38か所で1313人
▽輪島市が95か所で3161人
▽珠洲市が45か所で1631人
▽羽咋市が1か所で48人
▽かほく市が1か所で20人
▽津幡町が1か所で15人
▽内灘町が3か所で89人
▽志賀町が32か所で1015人
▽宝達志水町が1か所で21人
▽中能登町が1か所で29人
▽穴水町が32か所で1090人
▽能登町が50か所で1049人
となっています。

また、別の市や町から避難して来る人を受け入れる20か所の「広域避難所」などに避難しているのは合わせて1006人です。

被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は3か所で合わせて293人です。

このほか旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は164か所で合わせて3678人です。

【孤立・要支援】

孤立状態は実質的に解消

石川県によりますと、27日時点で、孤立状態は実質的に解消しています。

一方で、道路の通行などが難しい集落にみずからの意思で残っているのは輪島市の大屋地区が5人、南志見地区が1人、西保地区が4人で、3つの地区であわせて10人となっています。

県は孤立状態が解消されても、被災地には道路の状態などが不安定で引き続き支援が必要な「要支援集落」が残っているとして、支援を続けることにしています。