欧州サッカー リバプールのクロップ監督 今季かぎりで退任発表

日本代表の遠藤航選手が所属するサッカー、イングランドプレミアリーグの名門クラブ、リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督が「エネルギーがなくなってきた」などとして、今シーズンかぎりでの退任を発表しました。多くのタイトルを獲得し、日本選手とも縁が深い名将の突然の発表に驚きが広がっています。

クロップ監督はドイツ出身の56歳で、ボールを持った相手に前線からプレスをかける攻撃的な戦術と、エネルギッシュな言動で選手の能力を引き出す人心掌握術にたけた名将として知られています。

ドイツ1部リーグのドルトムントを連覇に導いたあと、2015年にイングランドプレミアリーグの名門、リバプールの監督に就任すると、2019年にヨーロッパチャンピオンズリーグを制し、よくとしには30年間遠ざかっていた国内リーグのタイトルも獲得しました。

クラブは今シーズンも首位を走っていますが、クロップ監督は26日、公式サイトで、「エネルギーがなくなってきた。いつまでも繰り返しこの仕事をすることはできない」と述べ、今シーズンかぎりでの退任を発表しました。

突然の退任発表をイギリスのメディアは大きく報じていて、地元リバプールの市民からは「信じられない」といった声が聞かれました。

クロップ監督は日本選手も高く評価し、ドルトムントで香川真司選手を、リバプールでは南野拓実選手と遠藤航選手を獲得してきたことから、今回の発表には日本のサッカーファンからも驚きの声が上がっています。