英国王 前立腺治療で入院などの情報開示 広く受診促す意向

イギリスのチャールズ国王が肥大した前立腺の治療のため、ロンドン市内の病院に入院しました。王室メンバーの健康に関する情報が開示されるのは異例で、中高年の男性に広く受診を促したいという国王みずからの強い意向があったということです。

イギリス王室によりますと、チャールズ国王は先週発表された、肥大した前立腺の治療を受けるため、26日、ロンドン市内の病院に入院しました。

入院の期間は明らかにしていませんが、症状は深刻ではなく、療養のため、公務を短期間見合わせるということです。

これまで国王や家族の健康に関する情報をほとんど開示してこなかったイギリス王室では一連の発表は異例で、75歳のチャールズ国王には同様の症状がある中高年の男性に広く受診を促したいという強い意向があったということです。

イングランド地方のNHS=国民保険サービスは、国王の治療が発表されたあと、前立腺肥大症に関するウェブサイトの訪問者数が10倍以上に増えたとしていて、チャールズ国王も「私への診断が国民の健康に対する意識にいい影響を与えていることを喜んでいる」とコメントしています。

同じロンドン市内の病院では長男ウィリアム皇太子の妻、キャサリン妃が1月16日に腹部の手術を受け、入院していて、地元メディアはチャールズ国王がこの日、みずからの治療に先立ってキャサリン妃と面会したと伝えています。