インドで軍事パレード ロシア依存脱却後も軍事力アピールか

インドで26日、憲法が施行された記念日に合わせて大規模な軍事パレードが行われました。インドとしては兵器の調達を巡ってロシア依存から脱却しても、国産化や多角化を図ることで、高い軍事力を維持できるとアピールするねらいもあるとみられます。

インドでは26日、1950年に憲法が施行されたことを祝う「共和国記念日」となっていて、首都ニューデリーで大規模な軍事パレードが行われました。

パレードでは国産の戦車やミサイル、無人機攻撃を妨害するシステムなどの兵器が披露されたほか、インド軍の兵士たちが一糸乱れぬ行進を行いました。

また、インドが防衛分野での連携強化を進めているフランスのマクロン大統領が出席する中、インドが購入したフランス製の戦闘機「ラファール」による編隊飛行が行われました。

隣国の中国やパキスタンと国境を巡って対立し、軍備の増強を進めるインドは長年、兵器の調達を伝統的な友好国のロシアに依存してきました。

一方、ウクライナへの軍事侵攻が長期化する中、兵器の調達が滞る懸念などから、モディ政権は兵器の国産化を推し進めるとともに、調達先の多角化を図っています。

インドとしては、パレードを通じて、ロシア依存から脱却しても高い軍事力を維持できるとアピールするねらいもあるとみられます。