社会人野球のトヨタ自動車 エース佐竹功年 この夏で現役引退へ

社会人野球の強豪・トヨタ自動車で長年、エースを務め、「ミスター社会人野球」とも称された40歳の佐竹功年投手がこの夏で現役を引退する意向を示しました。

佐竹選手は香川県の小豆島出身で、早稲田大学から2006年にトヨタ自動車に入社し、社会人野球のプレーはことしで19年目となる40歳のベテランです。

1メートル69センチと小柄ですが、独特の小さなテイクバックから投げ込む最速154キロのストレートとコントロールのよさを持ち味に、2016年の都市対抗野球では2完封を含む4勝をあげてチーム初優勝に貢献し、大会の最優秀選手にあたる「橋戸賞」に輝きました。

また、日本選手権では6回の優勝を果たすなど、長年、強豪チームのエースとして活躍し、「ミスター社会人野球」とも称されました。

佐竹投手は26日、YouTubeの配信でことし7月に行われる都市対抗野球への出場を念頭に、この夏で現役を引退する意向を示しました。

佐竹投手は19年間、現役を続けることができた理由について、「チームの勝利のために一人一人が全力を注いでいる社会人野球がおもしろいからです。このおもしろさをもっと多くの人に知ってほしいです」と説明しました。

そのうえで、「ここまで応援してくれたファンの皆さんの声援は忘れられません。ことしの夏も東京ドームで大声援を背に暴れたいので、応援よろしくお願いします」と話していました。