大相撲初場所 幕下優勝は若隆景 7戦全勝 先場所けがから復帰

大相撲初場所の幕下は、先場所けがから復帰した関脇経験者の若隆景が7戦全勝で優勝しました。

関脇経験者の若隆景は右ひざの手術を経て、先場所から復帰し、今場所は西の幕下筆頭で迎えました。

そして、13日目の26日、尾上部屋の春山と6戦全勝の対戦に臨みました。その結果、上手出し投げで勝ち、7戦全勝で幕下優勝を果たしました。

若隆景は、福島市出身の29歳。平成29年の春場所で初土俵を踏み、下からの鋭い攻めや強烈なおっつけなどを持ち味に番付を上げました。

令和元年の九州場所で新入幕、3年前の名古屋場所で三役昇進を果たすと、東の関脇で迎えたおととしの春場所は12勝3敗で初優勝を果たしました。

次の大関候補として注目されていましたが、去年3月の春場所で右ひざを痛めて途中休場し、その後、手術を受けて3場所連続で休場しました。

地道なリハビリを経て復帰を果たした去年11月の九州場所では5勝2敗と勝ち越し、西の幕下筆頭で臨んだ今場所は、持ち前の下からの攻めで相手を圧倒する相撲内容が続いていました。

若隆景は「今はほっとした気持ちと、感謝の気持ちだ」と穏やかな表情で話していました。

次の春場所では関取に復帰するのは確実で、「来場所に向けて今場所の反省を稽古場で試したいと思う。関取復帰を目標にしてきたが、次は幕内復帰を目標に着実にいきたい」と意気込んでいました。