自民 麻生派 政治刷新本部の中間とりまとめに沿い派閥運営へ

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けて麻生派が会合を開き、党の「政治刷新本部」の中間とりまとめに沿って引き続き派閥を運営していくことになりました。

麻生派は26日に都内の派閥事務所で会合を開き、会長の麻生副総裁や事務総長の森元法務大臣など所属議員50人が出席しました。

会合では、今後の対応をめぐって意見を交わし、一部の議員から「派閥を一度解散したほうがよいのではないか」という声が出されたものの「会計処理も適切で政策集団としての実績もあり、解散する必要はない」などと派閥の存続を求める意見が大勢を占めました。

このため麻生派は、派閥はカネと人事から完全に決別するなどとした党の「政治刷新本部」の中間とりまとめに沿って、引き続き派閥を運営していくことになりました。

岩屋元防衛相 麻生派退会の意向「一人になり じっくり考えたい」

麻生派の岩屋元防衛大臣は、記者団に対し「今は自民党が一枚岩になり、すべての派閥が一度解散して、さら地から新しい自民党を立て直すことが大事だ。会合では『志公会』=麻生派がこのまま存続するのであれば退会すると申し上げた。今後は、一人になってじっくりとこれからの自民党や、政治のあり方を考えたい」と述べ、麻生派を退会する意向を表明しました。

麻生派 仁木博文議員「派閥の目的 首相がもう一度説明を」

麻生派の仁木博文 衆議院議員は、記者団に対し「グループは形成されるものであり、派閥が存続していくのもありだ。政治資金規正法に抵触するような案件で国民の信頼を失っているのが今回の問題の本質であり、党総裁の岸田総理大臣が派閥の本来の目的をもう一度国民に説明することが望まれる」と述べました。

麻生派 斎藤洋明議員「派閥は残し 政治資金問題に取り組もう」

麻生派の斎藤洋明 衆議院議員は、記者団に対し「会合では『派閥がいいとか悪いとかではなく政治資金の問題なので、派閥は残したうえで、政治資金の問題にみんなで一緒に取り組もう』と発言した。ほかの出席者からは『党の刷新本部の中間とりまとめに従ってカネと人事とは決別しつつも政策に取り組もう』という意見が出ていた」と述べました。

務台俊介議員「これまでの派閥とはがらっと変わる」

会合のあと、務台俊介 衆議院議員は、記者団に対し「『派閥のあり方を大きく見直したうえで存続するということでいいのではないか』という意見が結構あった。これまでの派閥とはがらっと変わるので『派閥にいることがおかしい』ということにはならないと思う」と述べました。