台湾 被災者支援で民間から25億円寄付 日本側へ贈るセレモニー

能登半島地震の被災者への支援として台湾の民間から集まった25億円余りの寄付金を日本側に贈るセレモニーが台湾外交部で開かれました。

台湾当局は能登半島地震の被災者への支援のため、1月5日から専用の口座を開いて民間からの寄付を受け付けました。

その結果、19日の締め切りまでに13万4000件余り、総額で日本円に換算して25億円余りが寄せられました。

26日、この寄付金を日本側に贈るセレモニーが台湾外交部で開かれ、呉※ショウ燮 外交部長は「私と同様、台湾の一人一人が、被災地の人たちのことを気にかけていると思う」と気遣いました。

そして、日本統治時代の台湾で治水事業に尽力した八田與一が石川県出身であることにも触れて「一滴の水の恩に湧き出る泉のような大きさで報いるのが台湾人精神だ。台湾と日本の絆は、最も必要とされる時に相手の最も強い後ろ盾となることに表れる」と述べました。

さらに「復旧活動が一段落すれば、台湾の人たちはきっと連れだって被災地の人たちを元気づけに行く」と述べ、日本語で「ニッポン、ガンバッテ。イシカワ、ガンバッテ」と激励しました。

※ショウは「かねへん」に「りっとう」

これに対し、日本の台湾に対する窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表は「寄付が2週間で25億円を超え、驚くとともに、被災者に対する台湾の人たちの温かい励ましに感激している」と、中国語で謝意を示しました。