アップル iPhoneでのアプリ取得 外部アプリストアからも認める

アメリカのIT大手アップルは、EU=ヨーロッパ連合の規制に対応するためことし3月からスマートフォンのiPhoneに外部のアプリストアからアプリを取得することなどを認めると発表しました。日本でも巨大IT企業への規制が検討されていて、アップルの対応が注目されます。

アップルは25日、ことし3月からEUに加盟する27か国で、iPhoneでのアプリの取得を自社が運営する「アップストア」だけでなく外部のアプリストアからも認めると発表しました。

これまで会社は外部からのアプリ取得について詐欺や個人情報の流出などのおそれがあるとして反対してきましたが、EUで巨大IT企業を規制する「デジタル市場法」が3月から全面適用されることへの対応として、従来の方針を転換した形です。

また、アプリの開発者が外部の決済手段を使って利用者に課金することも認めるなどとしています。

スマートフォンのアプリや基本ソフトなどで優越的な地位にある巨大IT企業をめぐっては、利用する事業者のコスト上昇を懸念する声が出ていて、日本政府も公正な競争を妨げないよう規制する新たな法律を制定する方針です。

日本でも新たな規制が導入された場合、アップルがどのような対応をとるかが注目されます。